[ubuntu-jp:4081] Re: LTSアップデートに向けたバックアップについて ( Re: 無題 )

Terazono, Junya terakinizers @ yahoo.co.jp
2012年 4月 10日 (火) 00:23:29 UTC


皆様

 こんにちは。寺薗です。
 バックアップの話題になったので、私のやり方を。

 私は、まずファイルシステムを作成する際、/と/homeを別パーティションにし
た上で、/home、正確にいえば、自分のホームディレクトリ全体をバックアップ
するようにしています。

 これは、別途用意したサーバに対して、rsyncを利用して同期させる形での
バックアップです。2時間に1回の同期を行っています。
 データの置き場所については運用上いろいろな場合が発生するとは思います
が、ホームディレクトリにすべてのデータを集中させることで、個人の設定ファ
イルとデータファイル両方を同時に管理することが可能になり、扱いやすさが
格段に向上します。
 アップグレード時は/home領域をフォーマットせずに運用することで、設定
ファイルがほぼ元のまますぐに使えるようになります。

 余談ですが、私(福島・会津若松在住です)が昨年3月11日の東北地方太平洋沖
地震を経験した際、通常運用中のUbuntuマシン(業務用メインマシンです)は揺れ
で転倒してディスクが破損し、使用不能となりましたが、奇跡的に46分前にバッ
クアップを取得していたため、サーバからそのホームディレクトリデータをまる
ごとコピーし、別のマシンにホームディレクトリごと差し替えることで、直ちに
業務を再開することが可能となりました。
 それまでその別マシンで使っていたホームディレクトリは「○○.old」という名
前にして、代替マシンが入手できたあとはそれを元に戻しています。

 本来であれば/etcや/var/logなどもバックアップしておくことが必要かも知れ
ませんが、デスクトップ運用であれば/var/logはあまり重視しなくても大丈夫か
と個人的には思っています。/etcについても、例えばアップグレード後、バック
アップしたものを単純に戻そうとしても、バージョンが異なることにより設定
ファイルの書式が異なってしまって混乱するという経験もしたことがあります。
 このあたりは、むしろ「/etcをどのようにいじったのか」という内容そのもの
をメモとして残しておくとよいと思います。

 なお、いま計測してみたところ、私のホームディレクトリの容量は86GBありま
した。さらに、別ディレクトリに分けている仮想マシン類も合わせると、160GB
くらいのデータがあり、これを定期的にサーバと同期させているという仕掛けで
す。
 長くなりましたが、ご参考になりましたら。

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                   寺薗 淳也 (Terazono, Junya) 
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