[ubuntu-jp:4079] LTSアップデートに向けたバックアップについて ( Re: 無題 )

Hiroshi Chonan chonan @ pid0.org
2012年 4月 9日 (月) 10:41:09 UTC


長南と申します。

もうすぐ LTS アップデートがやってくるということで、今からバックアップを
とって備えるという姿勢はすばらしいのではないかと思います。

一言に「バックアップ」といってもいろいろなアプローチがあるわけですが
その辺の事情っぽいところも含めて、今書店に並んでいる「Ubuntu
Magazine Vol.07」でバックアップ記事を書かさせていただきました。
もしよろしければ書店で手にとって御覧いただければと思います。

http://ubuntu.asciimw.jp/elem/000/000/010/10400/

> どのフォルダをバックアップするべきでしょうか?

記事にも書きましたが、ズバリ「なくなったら困るもの」のバックアップ
を取るべきだと思います。具体的には

・ホームディレクトリの自分の手で書いたファイルや写真など
・/var や /srv などに格納している Webコンテンツや DBファイルなど
・/etc に格納されている設定ファイルなど

といったところかと思います。ダウンロードしたファイルや Ubuntu の
OS本体は最悪再インストールすれば復帰できるのでそれほどバックアップ
が必要なわけではありません。

どのディレクトリがどのような用途に使われているのかということは、
FHS ( Filesystem Hierarchy Standard ) というガイドラインがあります。
ちょっと古い内容ですが
http://pocketstudio.jp/linux/?FHS
にて日本語でその内容が読めますので、参考にしてみるとよいでしょう。

また、バックアップをとる手法も複数あるので、ニーズにあったツールを
使うのが良いかと思います。

> ~/*は全部で1Gほどあるので半分ほどに縮小したいなと考えています。

と書かれているので、容量を重視するということであれば、 deja-dup,
duplicity, tar  あたりを使ってみると幸せになれるかもしれません。

どれだけディスクを搭載しているかにもよりますが、まるごと全部ということ
だと時間がかかって大変だということもあるかもしれません(全てを網羅
しているという魅力があるのも事実ですが)。アップデートの際にどのような
作業を想定しているのか、そのときにどんなリスクが出てくるのかを検討
して、最適なやり方を考えてみて下さい。

健闘を祈ります。

-- 
Hiroshi Chonan <chonan @ pid0.org>



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