[ubuntu-jp:3705] Re: linux-image-virtual と -server, -generic

Fumihito YOSHIDA hito @ ubuntu.com
2011年 7月 16日 (土) 16:19:47 UTC


> 1. virtual machine とは何でしょう
>
> linux-image-virtual の説明には、
>
>  This package will always depend on the latest kernel image available
>  for virtual machines.
>
> とありますが、そもそも virtual machine と言っても VMware ESX/ESXi,
> VMware Player, Xen, KVM, VirtualPC, 等々いろいろあるわけですが、そのあ
> たりは気にする必要はないのでしょうか。

気にする必要はない、というのが短い答えです。
他の質問の答えもかねていますが、-virtual は、「いろいろな仮想マシン上で
Ubuntuを動かす上で、必要と思われるモジュールだけを含めたカーネル」です。
基本的には-serverのサブセットです。

> 2. -virtual のメリット
>
> linux-image-virtual を入れるメリットというか、他の linux-image との違い
> は何でしょうか。

これを使うメリットは、
 ・ロードするカーネルモジュールが少ないので、起動時の消費メモリ等の
  フットプリント(ストレージ上のサイズ・メモリサイズそれぞれの)面で有利になる。
ことです。

> 3. -virtual と -server/-generic との関係
>
> 一方、linux-image-server 以外に linux-image-generic というのもあります。
> 私は使ったことがありませんが、Desktop 用だと認識しています。amd64 の場
> 合はマルチメディア系ドライバとかが違うのでしょうか。ここも良くわかって
> いませんが、linux-image-virtual というのが、-server のカスタマイズ版な
> のか、-generic のカスタマイズ版なのか、そもそもカスタマイズ版というよう
> なものではないのか、ということもわからないでおります。

-generic は推定いただいている通り、Desktop版向けのものです。
-virtualは上述の通り、-serverのカスタム版です。

> ただ、10.04.2 インストール直後 linux-image-2.6.32-28-server が入ってい
> る状態で、apt-get install linux-image-virtual を実行すると、
> linux-image-2.6.32-33-virtual が入りますが、この状態で再起動すると、
> uname -a で 2.6.32-33-server と表示されます。これは -virtual が
> -server 相当という意味なのでしょうか。

これは微妙な感じですが、GRUBの設定で、-server のエントリの方が
優先される状態になっていないでしょうか。

> 4. 仮想マシンの「ハードウェア」との関係
:
> たとえば -virtual なら VMware 準仮想化が有利とか、そういうことがあるの
> でしょうか。それとも -server でもどちらでも準仮想化の方が良いのでしょう
> か。

基本的に、「動作するのであれば」準仮想化の方が仮想化のオーバーヘッドが
なくなる分、高速に動作します。

……というようなあたりで疑問は解けますでしょうか?



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