[ubuntu-jp:1268] Re: Atom dual core 苦難の末にインストール成功

中川和俊 kznk74 @ feel.ocn.ne.jp
2008年 11月 16日 (日) 18:00:02 GMT


 中川です。

 ああ!やっと伝わりましたね!頑張った甲斐がありました!嬉しいです!

 
> これはそのとおりです。わたしは667のメモリーを実装しま
> したが、Bios設定画面を見ると553しか認識していません。
>
> 秋葉原のショップでこの事実を宣伝ビラに表示して
> いたのはTwo-Top本店さんだけであり、商品山積みの
> 上に掲示してあるショップの手書きの注意書きには
> 「553でしか使用できません」とあり、一方インテルの箱書き
> には553/667と明記してある。「箱にはこう書いてある
> けど」と店員さんに聞いてみたら「BIOS設定で553まで
> しか設定できないのですよ。家では内部で検証
> して確認しました。667を付けても動きますが、
> 553でしか可動しません」と言っていた。他のショップでも
> 質問してみましたが、いずれもこの事実は知らないようであった。
> Two-topはちょっと店員のレベルが高いという印象である(大学
> 院生のバイトかも、、)。それなのに、1000円安い他の
> 店で買ったのは自己批判もので、大いに反省しています。
 553でしか動作しないのは、Atomユーザーの間では結構有名な話なんですよ。
 これはどうやらBIOSのアップデートでも対応できないようなのです。僕も詳し
くは知らないのですが、Atom自体が553での動作クロックしか利用できない、そ
れ以上のクロックを利用できない設計であるということを目にしたような気がし
ます。僕もメモリクロックと、マザーボードバスのクロック、FSBのことか
な、と、CPUのクロックの相関関係はよくわかっていないんですが、CPUク
ロックを上げる時にはメモリクロックもマザーボードのクロックも対応して上が
るのが普通でしょうか。たとえば、僕のこれを書いているマザーはIntelのP965
なのですが、これはマザーボードの定格のFSBが1066Mhzな関係でチップセッ
トはDDR2-800に対応しているのに、 DDR2-677と性能差が出ないというのがよく
言われていました。このような相関関係が有るようなので、それと同じような影
響下にあるのではないでしょうか。

> そのために、インテルのCPUはPhenomのようにX3は現状では生産
> できないということでしょうか? ちなみに
> 家内のPhenom X3のショップマシーン(DO?-PA?A製)は順調に
> 動作しています。インテルは一個の物理コアに2個が含ま
> れているわけですね。一方、AMDは1個ずつであるので
> X3, X4が生産可能であり、歩留りが悪い場合には
> X4の失敗品もX3として販売可能(有限な地球資源の有効
>   
> 活用)<−−ええ加減な伝聞(デマ)かも、、
 Phenom(スペルはこう書くのですね、なるほど)にはX3がありますが、あれは
歩留まりを良くするための、つまり製造ライン上の損益を少なくするための方策
という性格のほうが濃いんですね。製造上では、どうしてもすべてのコアがきち
んと問題なく動作するものを完璧にすべての製造品において遂行するということ
が、無理なのですね。そこは同じ理解の上にあると文面から察せられるのです
が。でも資源の有効活用という所謂環境保全を考えたものではなく、歩留まりの
関係でエラーとなった製品も売ることによって、工場の生産ラインを稼動させる
コスト負担を減らす、投資資金をより高いパーセンテージで回収するというもの
ですね。

 CPUがマルチコアになると、それに合わせて各ソフトウェアもプログラムも
そのコアの数に合わせて書き換えないとならないのですが、それらは偶数倍数の
コア数に対して遂行されて行く、つまり最初は2コア対応、次が4コア対応と進
むんですね。ここら辺の数字の扱いは、二進数というものが関わっていると思う
んですが、僕も詳しくはありません。プログラムの方でコア数ごとに対応しない
とそのコア数が増えたメリットがほとんど出ないということなんですね。ですか
ら3コアのX3をIntelが出さないのはX3でメリットを得られるソフトウェアが存
在しないという面の理由でしょうね。

 それに各ソフトウェアのプログラムの書き換えにも、相当の人的資源の投入
と、相当の資金の投入が必要ですから、各CPU製造メーカー間で同意されてい
るロードマップ無いコア数のもの、コンピューターの成り立ちから考えてあまり
扱いやすくない数字のコア数のものに対して、Intelが販売を行う必要は無いと
も言えると思います。販売をするには、それなりに事前、事後の宣伝費から、販
売路の確保のための費用から、資料作成費用等多々様々な費用が発生しますか
ら、PhenomX3の方においても当初思い描いたような資金回収ができているのかは
わからない部分がありますし、それをIntelが行うメリットがある売り上げ総額
が見込めたかという部分でも、CPUの販売においては資金回収額を軽く上回る
ような販売規模はなく、逆にかなり厳しい、という実情ですので、そこら辺で無
駄はしたくないとはなるのではないでしょうか。半導体メーカーは今かなり厳し
い状況にありますから。AMDはFabレスという、自社で生産ラインを持たない経営
に乗り換えましたので(維持費も稼動コストも回収がかなり大変なため)、そし
てアブダビの投資集団からの資金援助も受けていますので、中東の投資家集団は
情勢が少し変わると資金援助から手をあっさりと引いてしまうのはとても有名で
して、世界の二大CPUメーカーのひとつであるAMD様であるのに、先行きは怪
しいという感じがありますからね。そう言えば、最近秋葉原でかなり安い金額で
PhenomX3が販売してたというのを目にしました。とと長いですね、これも。
あぁ、でも、Intelが市場に出さないとわかっている商品分野に低コストで商品
を送り出すという戦略のニッチな商品とも言える面がありましたね。
 
 処理の高速化、短時間化というものを狙ってほとんどののユーザーはCPUを
アップグレードしますが、ソフトウェアで対応しないX3はPhenomX2というものが
あった場合(あ、AthronX2の新しいの(Kumaでしたか?)よりはトータルでは速
いという説もありましたけれども。クロックの関係でしょうかね?)、デュアル
コアのそれと処理速度で勝てることが無いとなるのです、だいたいほとんどにお
いてですね。速度で勝つことがあってもコア数が1個増えたほどの効率は得られ
ないとなるようです。

 ただ、並列処理による1コア辺りの負荷の減少というものが起こりますから、
複数のソフトウェアを起動して行うような操作では負荷により操作が鈍くなる割
合はデュアルコアより少なく、そういう方面では導入のメリットはあります。負
荷の分散化を狙った場合ですね。僕がCore2Quad Q6700を買った目的はこれなの
です。

 と長くなりましたが、こんな感じのようです。他のX3を販売する理由も確かあ
りましたが、それは忘れてしまいました(汗)。

 えと、それとPhenomは先ほどの写真のような状態にすると黒いのがひとつ乗っ
かっている状態になっているはずです。はずですと言うのは、写真を見たことが
ないからなんですが、ネイティブクアッドコアとしてIntelのCore2Quadに宣伝戦
略で対抗したのは、4つのCPUをひとつにまとめて、ひとつのCPUパッケー
ジの乗せた、という部分で、Intelよりも技術的なトピックで先じたからなので
すね。先ほどのものでも述べたように、Intelの Core2QuadはAtrom330の写真と
同じように黒いのが二つ乗った状態のもの、つまり4つのCPUをひとつにはま
とめてはまだなっていないのです。技術的には遅れているとも見れる部分ではあ
るのですね。でも内部構造、処理効率、製造プロセスではPhenomより先じてし
まっていますね。でも AMD系は総じて安いので、組むのに安く済みますよね。そ
れがX3を使う上での最大のメリットでしょうか。コストパフォーマンスが高いかな。

 ととと、かなり長くなってしまったのですが、如何でしょうか。僕は文系出身
ですが、文章の方がまずいなぁとなってましたら、ちょっと人生を考え直さない
といけないかもしれないですね(笑)。 でも自分でも思いますが、これだけ長
いと読みづらいですね・・・・。

Akio Hasegawa, MD さんは書きました:
> 中川和俊 さんは書きました:
>   
>>  Hasegawa様、丁寧な回答ありがとうございました。中川です。
>>
>>
>> その次のCoreDuoから(現Core2Duoに至るまで)IntelのデュアルコアCPUは二
>> つのCPUを1個のコアにまとめられて、ひとつのCPUパッケージに載せられ
>> るようになったのです
>> 上記引用部をまねて形を変えて言うと、
>>
>> 2個のCPUコアを1個コアにまとめて、そしてパッケージに収められた形で
>> デュアルコアCPUとなっている。
>>
>>     
> そのために、インテルのCPUはPhenomのようにX3は現状では生産
> できないということでしょうか? ちなみに
> 家内のPhenom X3のショップマシーン(DO?-PA?A製)は順調に
> 動作しています。インテルは一個の物理コアに2個が含ま
> れているわけですね。一方、AMDは1個ずつであるので
> X3, X4が生産可能であり、歩留りが悪い場合には
> X4の失敗品もX3として販売可能(有限な地球資源の有効
> 活用)<−−ええ加減な伝聞(デマ)かも、、
>
>   
>> どうでしょう?わかり易くなりましたか?頑張ってみました。
>>
>>     
> 基本は理解できたように思えます。もちろん技術的な
> 細部は無理かも(物理的な構成は理解しやすいのですが)
>
>   





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