[ubuntu-jp:5915] Re: Ryzen搭載マシンでUbuntu 16.04が時折起動しない

2017年 12月 22日 (金) 11:20:10 UTC

皆様

　寺薗です。
　以前からご質問していた、うちのRyzen搭載マシンでUbuntu 16.04が起動しない
件ですが、どうやら原因がつかめました。Ryzen CPUではなく、外付けのUSBハード
ディスクに問題がある(あった)ようです。

　参考までにうちのマシンの構成ですが、

　　M.2 SSD　パーティション　/
    M.2 SSD  パーティション　/home/vmware (Windows仮想マシン)
　　内蔵 2GB SATA HDD        /home
    外付けUSBディスク        /backup

という構成になっています(念のためディレクトリ名は一部脚色しています)。

　起動時のsplash画面を消す(もう少しいいますとvideomodeのオプションを消す)
ことでエラーメッセージを出せるようにしましたところ、以下のようなメッセージ
が出てくることがわかりました。

　　usb 3-1: device descriptor read/64, error -71

上記が数回出てきます。その後

　　usb 3-1: device not accepting address 4, error -71
　　usb 3-1: device not accepting address 5, error -71
　　usb usb3-port1: unable to enumerate USB device

と出て、emergency modeに落ちます。
　どうやらここでemergency modeに落ちてしまい、それで全く起動できなくなって
いたようです。
　/etc/fstabでとりあえず外部USBディスク(/backup)のマウントを止めたところ
(荒っぽいですが該当行をコメントアウト)、正常に起動するようになりました。3
回再起動して3回成功しましたので、ほぼこれが原因と考えてよいでしょう。

　この「error -71」の原因は不明ですが、昨年から同様のUSB周りのエラーが出て
いることなどを考えると、この外付けUSBディスク自体の問題がある可能性があり
ます。
　この外付けUSBディスク、実は(メーカーは忘れたのですが)3.5インチディスクを
そのまま外付けディスクとして使えるようにする変換ケースで、かなり古いもので
す。ハードウェア的に経年劣化が発生している可能性もあります。
　ハードウェア的な問題であれば、「時折うまくいく」ということも説明できます。

　また、この調査の過程でもう1つの問題が明らかになりました。
　起動時の別のエラーで、

　　systemd-fsck [nnn]: /dev/nvme0n1p7 has unsupported feature(s): metadata_csum
　　systemd-fsck [nnn]: e2fsck: Get a newer version of e2fsck!
　　systemd-fsck [nnn]: fsck failed with error code 8

というエラーメッセージがみつかりました。こちらも調べてみたところ、起動時に
ファイルシステムのエラーチェックをかけるようにしていた設定で、上記のパーテ
ィションに対応できない機能がある、ということがわかりました。
　このmetadata_csumですが、私も中身はよくわからないものの、Ubuntu 16.04の
e2fsck (1.42.13)では対応しておらず、1.43でないと扱えないようです。
　これもひょっとしたら関係している(いた)かもしれません。こちら
も、/etc/fstabを修正し、起動時に自動ファイルシステムチェックを行わないよう
にしました。

　あまりに「新しすぎる」ハードウェア構成からくるエラーと、「古すぎる」外付
けUSBディスクから来るエラーの複合的な問題だった可能性が高そうです。
　とりあえず、外付けUSBディスクは急ぎ新品を手配したいと思います。

　なお、年末の忙しさに追われて、まだRyzenのSEGV問題のチェックができており
ませんが、これは年明けにも改めて試してみたいと思います。

　以上、暫定的な結論かもしれませんが、ご報告まで(確定であることを祈りたい
と思います)。
　コメントをお寄せくださった皆様、本当にありがとうございました。

On Sat, 9 Dec 2017 16:02:12 +0900
Mitsuya Shibata <mty.shibata at gmail.com> wrote:
> 寺薗さん、
> 
> > 　あと打てる手としては以下かな、と思っています。
> 
> GRUBで設定できるカーネルの起動オプションの"quiet splash"を削除したら、
> どこで止まっているかの情報が得られると思います。
> 
> ちなみにRyzenということでしたが、返品交換（RMA）済みのタイプでしょうか。
> 返品対象で未交換だったら、交換してみるのも一つの手かもしれません。
> 
> 交換の手順は以下が参考になります。
> https://blog.jo3qma.com/2017/10/ryzensegvrma.html
> 
> またRyzenのSEGV問題かどうかのチェックツールは以下参照。
> https://github.com/hayamdk/ryzen_segv_test
> 
> 

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                   寺薗　淳也 (Terazono, Junya) 
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