[ubuntu-jp:3967] Sun JDKパッケージをお使いの方はご注意ください
Jun Kobayashi
jkbys @ ubuntu.com
2011年 12月 21日 (水) 16:42:36 UTC
小林です。
Canonicalのパートナーレポジトリにおいて、Ubuntu 10.04 LTS、10.10、11.04
向けのOracle Sun JDKパッケージ(*sun-java6*)が提供されているため、お使い
の方も多いかと思われます。しかしながら、このパッケージは現時点でセキュリ
ティ上の問題を抱えており、将来的に削除される予定です。
これは、Oracleによって「Operating System Distributor License for Java
(DLJ)」というライセンスが廃止されたことによるものです。
CanonicalのようなOSのディストリビューターは、このライセンスに基づいて
Sun JDKをベースとしたバイナリパッケージを配布してきましたが、新しい
バージョンからは配布が許可されなくなりました。そのため、セキュリティ上の
問題を抱えた古いバージョンが、パートナーレポジトリで提供されている状況です。
すでに、ユーザーへのリスクを軽減するため、CanonicalによってSun JDKの
ブラウザプラグインを無効にするアップデートが提供されています。
そして前述の通り、日程は決まっていませんが近い将来、Sun JDKパッケージは
パートナーレポジトリから削除されます。空のパッケージに置き換えられるため、
ユーザーのシステムからもアップデート時に削除されることになります。
Sun JDKパッケージがインストールされているかどうかは、以下のコマンドで
確認することができます。
dpkg -l '*sun-java6*'
以下のように、iiではじまる行が表示された場合、Sun JDKパッケージがインストール
されています。
ii sun-java6-jre
インストールされていることが確認できた場合、以下のコマンドで削除すること
を強くおすすめします。
sudo apt-get purge <見つかったパッケージ名>
その上で、以下のいずれかの対応をとることによってJavaを利用しつづけること
が可能です。
1. OpenJDKパッケージをインストールする。
openjdk-6-jdk - OpenJDK Development Kit (JDK)
openjdk-6-jre - OpenJDK Java runtime, using Hotspot JIT
icedtea6-plugin - web browser plugin based on OpenJDK and IcedTea to execute Java applets
2. OracleのサイトからダウンロードしたJDKをインストールする。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
通常は1の方法、Androidの開発環境を構築している場合などOracle JDKが必要な
場合は2の方法をとると良いでしょう。
参考URL:
https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2011-December/001528.html
https://wiki.ubuntu.com/LucidLynx/ReleaseNotes/Java6Transition
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