[ubuntu-jp:1179] Re: ubuntu と GISソフト
Leona OKAMURA
leona @ simasima.org
2008年 11月 8日 (土) 05:21:12 GMT
おかむらです
元々の質問が,
> エラーを追求する前に、ubuntuでgmtをインストールされた実績があるか
ということだったので,「パッケージでのインストールなら出来たよ」
という回答をします.GMT本家のやり方でのエラーには今回は触れません.
> ワイルドカードなどで全部を指定するということは必要ないのでしょうか
apt-get [aptitude] は,一つのパッケージをインストール指定すると,他の
必須パッケージ [+推奨パッケージ] も自動的にインストールしてくれます.
% sudo aptitude install gmt
(snip)
The following NEW packages will be automatically installed:
gmt-coast-low gmt-doc libnetcdf4
The following NEW packages will be installed:
gmt gmt-coast-low gmt-doc libnetcdf4
ということで,netcdfも勝手にインストールされます.
gmt-tutorialは勝手にはインストールされないようなので,別途指定します.
> !が不要
あ,ほんとですね.次のサイト[1]からコピペしたものです.
[1] http://hydro.iis.u-tokyo.ac.jp/~agata/archive/GMT334/doc/html/tutorial/node41.html
> 本来はpscoastという単体の実行ファイルを起動して
これは私も少し悩みました.次のコマンドで,gmtパッケージに含まれる
ファイルを表示します.
% sudo dpkg --listfiles gmt
/.
/usr
/usr/bin
/usr/bin/GMT
/usr/lib
/usr/lib/gmt
/usr/lib/gmt/bin
/usr/lib/gmt/bin/blockmean
/usr/lib/gmt/bin/blockmedian
(snip)
/usr/lib/gmt/bin/pscoast
/usr/lib/gmt/bin/pshistogram
(snip)
/usr/lib/gmt/bin/pscoast がインストールされています.
ということで,ラテンアメリカの地図を作るコマンドとしては,次の
3つ[A--C]が有効です.
[A] フルパスでコマンドを指定
% /usr/lib/gmt/bin/pscoast -R-90/-70/0/20 -JM6i -P -B5g5 -G180/120/60 > map.ps
[B] /usr/lib/gmt/bin へ PATHを通す
% export PATH="${PATH}:/usr/lib/gmt/bin"
% pscoast -R-90/-70/0/20 -JM6i -P -B5g5 -G180/120/60 > map.ps
[C] /usr/bin/GMTというwrapperを通す
% GMT pscoast -R-90/-70/0/20 -JM6i -P -B5g5 -G180/120/60 > map.ps
/usr/bin/GMT は簡単なシェルスクリプトで,/usr/lib/gmt/bin/(第1引数)
コマンドを実行します.中身を覗いてみてください.
慣れている使い方に合わせるには,[B]が良いでしょう.
以下,/usr/lib/gmt/bin にPATHを通したものとします.
> exampleが20個以上出てきて、ちゃんと動作するか確認する
% sudo aptitude install gmt-examples
% sudo dpkg --listfiles gmt-exmaples
(snip)
/usr/share/doc/gmt-examples/examples/do_examples.sh
/usr/share/doc/gmt-examples/examples/do_view.bat
/usr/share/doc/gmt-examples/examples/do_view.csh
/usr/share/doc/gmt-examples/examples/do_view.sh
/usr/share/doc/gmt-examples/examples/ex01
(snip)
% cp -r /usr/share/doc/gmt-examples ~/
% cd ~/gmt-examples/examples
% gunzip ex*/*.gz
% gmtdefaults -D > .gmtdefaults4
% ./do_examples.sh
% ./do_view.sh
エラー回避のためにいくつかコマンドが増えてますが,これでとりあえず
全てのexampleが動作することが確認できます.
cp -r ...
-> /usr/share/doc/gmt-example には一般ユーザでは書き込めないため
gunzip ...
-> "grdcontour: Could not find file [osu91a1f_16.nc]" 等のエラー回避
gmtdefaults
-> "cannot stat `../.gmtdefaults4.doc': No such file or directory" のエラー回避
> 本家が指定している方法とubuntuの独自の?インストール方法がかけ離れて
本来,パッケージはインストールを容易にするためにあるはずで,実際
今回もaptitude コマンドしか使っていません.
もちろん本家のやり方でも出来るはずです.エラー内容が分からないと
答えられませんが.
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