[ubuntu-jp:6529] Re: zoomで画面共有しようとすると、アプリケーションが落ちる ubuntu 22.04

Mitsuya Shibata mty.shibata @ gmail.com
2022年 8月 31日 (水) 17:57:55 UTC


椎原さん、寺薗さん、

> >  私も長年こちらを使っていたのですが、個人でメンテナンスをされているよう
> > で、ここしばらく(半年ほど)アップデートがありません。すでに本家Zoom
> > Communicationで配布されているクライアントは5.10.9(Windows版は5.10.11)まで
> > アップデートされていますので、セキュリティの問題なども含め、snap版からZoom
> > 配布のdebパッケージに変更されるのをおすすめします。

先に結論を言っておくと、現時点では寺薗さんが言うように、
特別な理由がない限りZoom公式が配布するdebパッケージ版の利用をおすすめします。

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状況を整理すると、UbuntuでインストールできるZoomには2種類存在します。

* debパッケージ版

Zoom本家のサイトからダウンロードしてインストールするZoomです。
Waylandセッションでの画面共有に(ほぼ)対応しています。
バージョンの自動更新機能はありません。

* snapパッケージ版

UbuntuソフトウェアなどからインストールできるZoomです。
Waylandセッションでの画面共有にはほとんど対応していませんし、動作自体も不安定です。
バージョンの自動更新機能があります。
snap化によって隔離環境でバイナリが実行されます。
Zoomとは関係ない個人が上記debパッケージを元にsnap化したバージョンです。

snapパッケージ版の自動更新は魅力的ではあるもの、現状ではデメリットのほうが大きい状態です。

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以下は、snapパッケージ版を使いたい人向けの情報です。

現在5.9.6で止まっているのは、より新しいバージョンではいくつかの環境でcrashが頻発することがわかっているからです。

一応、最新の5.11系はedgeチャンネルで配布しているため、必要ならそちらを使ってみてください。
ただしedgeチャンネルのsnapパッケージにおけるWaylandでの画面共有については、現状どうなっているか不明です。

もともとZoomはWaylandセッションでの画面共有をサポートしていたなかったのですが、たしか昨年のどこかあたりで対応するようになりました。

ただこのとき面倒なことに、「ディストリビューションをチェックして、サポートするかどうか」を判断する処理が入っています。
実行環境がUbuntuやFedoraならWaylandでも画面共有機能を使えるようにする、みたいな。

で、残念なことにsnapパッケージの「ディストリビューション」は「Ubuntu」ではなく「Ubuntu Core」になるため、
このチェックから外れてしまいます。これによりsnap版 + Waylandでは画面共有機能が使えないのです。

このあたり1年前の知識ではあるものの、今も変わっていないはずです。

以上となります。
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Mitsuya Shibata
mty.shibata @ gmail.com


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