[ubuntu-jp:3087] Re: 日本語環境ヘルパ付き日本語メニュー解除

Jiro Matsuzawa matsuzawa.jr @ gmail.com
2010年 10月 31日 (日) 11:15:15 GMT


Shunsuke さん

松澤です。出張お疲れ様でした。

> 一つ確認したいのですが、皆さんは日本語環境の人は英語環境に変えられるのですね。
私の環境 (Ubuntu10.10 日本語Remix GNOME)
ではログイン時にロケールを選択すれば、以後そのロケールでUbuntuを使用することができます。
(たとえば「English (United
States)」を選択すれば、ログイン後は、トップメニューの表示を含め、起動するアプリのメッセージも英語(米語)になります。)

さて、新たなバグ(らしきもの)の話題が出てきて、少し状況が複雑になりそうなので、ちょっと整理させてもらいますと、

1. 「日本語関係のバグ(入力変換後にをなく文字が飛ぶ)」らしきものがあり、それを直したい。
2. 1のバグらしきものを直すために「日本語ヘルパ」というものを入れたところ、ロケールを英語にしても(ログイン時に英語を選択しても)GNOMEのメニューが日本語になってしまう。そしてそれを直したい。(今回の一連の投稿はこの2について)

上記2点の問題を抱えていると認識いたします。

1については、これだけではよく分からないので何も言えませんが、問題が(バグが)たびたび発生するのであれば(再現可能であれば)、バグレポートを書くと良いと思います(もう報告済みなら失礼しました)。自分でバグフィックスできない場合でも、バグ報告をしてバグと認められれば、メンテナンスされている方などが対処してくれるかもしれません(つまり「日本語ヘルパを入れる」という運用対処的な方法を取る必要がなくなるということです)。バグ報告の仕方については、以下のページが参考になると思います。
https://wiki.ubuntulinux.jp/BugReport

で、当の2の話ですが、
ロケールを英語にしてもGNOMEのメニューが英語にならない(日本語のまま)、という事象が発生しているのであれば、それは明らかに問題なので、MLでのやりとりだけではなく、ぜひ正式にバグレポートを書いてください。
(私の環境では上記の事象は再現しないので状況を確認できませんが、「日本語ヘルパ」というものに問題があるのかもしれませんし、ひょっとしたらGNOME自体の問題かもしれません)


で、当面の対処方についてですが、私の思いつく方法は2つあります。

a. 「日本語ヘルパ」をアンインストールしてみる
これについては、先のメールでも書きましたが、これの実行結果についてお返事では一切触れられていなかったのでもう一度述べておきます。
状況として、
  * もともとはメニューの表示は英語であり、問題はなかった。
  * 上記1のバグに対処しようと「日本語ヘルパ」をいれたところ、メニューが日本語になった。
  * そして、残念なことに1のバグも直っていない。
つまり、今回の問題(メニューが日本語になる)のきっかけになったと思われる「日本語ヘルパ」は、Shunsukeさんにとって無用なのものであり、アンインストールしてもよいと言えると思います。
ならば、アンインストールしない手はありません。
これでうまくいく(Shunsukeさんの抱える課題が無くなる)かどうかは、やってみないと分かりませんが、やってみる価値はあると思います。


b. 日本語のメッセージカタログを削除する
これはわりと確実な方法ですが、あまりおすすめしません。
GNOME の多言語化は、各言語のメッセージカタログ(辞書データのようなものと思ってください)を用意することにより実現しています。で、その日本語の辞書データを削除してしまえ、ということです。
これはやり方は簡単ですが、システム的なファイルをいじることになるので、やる以上は、自分が何をしようとしているのかということとその結果を十分理解した上で、ご自身で責任をもって実行してください。
以下、やり方。
以下のファイルの内、存在するものを削除する。
/usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES 配下の拡張子moのファイル(*.mo)
/usr/share/locale-langpack/ja/LC_MESSAGES 配下の拡張子moのファイル
/usr/local/share/locale/ja/LC_MESSAGES 配下の拡張子moのファイル

本当は全部削除する必要はないのですが、どの日本語が要らないかはこちらでは判断できないので、全部消すと述べています(日本語のメッセージが要らないようなので、かまいませんよね?)。要る/要らないをご自身で判断できるなら、要らないものだけ削除してください。
また、単に削除するだけではなく、いつでも復旧できるようにバックアップをとっておくなりすると良いかと思います。
(% sudo mv /usr/share/locale/ja /usr/share/locale/ja_bak とかリネームすれば作業も楽です。)

なお、この方法は1つ欠点があって、ロケール自体を変更するわけではないので、何か新規にパッケージをインストールすると、そのパッケージのプログラムについては日本語で表示されてしまうということです。日本語が邪魔な場合、上記と同じようにmoファイルを探して削除してください。たいてい
/usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES にあります。(本当は % LANG=en_US <その実行ファイル>
で英語になるはずなんですけど...)


これらは根本的な対処ではないので、とりあえずバグ報告からですね。


-- 
Jiro Matsuzawa


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