[ubuntu-jp:2105] Re: Fwd: [opensuse-ja] [FYI] Japan Linux Conference 2009 で openSUSE の BoF を開催します

Satoru Matsumoto helios_reds @ gmx.net
2009年 10月 1日 (木) 06:21:23 BST


こんにちは、松本@openSUSE Weekly News です。

どうもご苦労様です。
# 文字だけでは伝わらないと思いますが、同じ作業をしている者としてそ
# の大変さはイヤというほど分かる…という気持ちを思い切り込めている
# とご理解ください(笑)。

余計なお世話になるかもしれませんが、ちょいと補足をさせてください。

まず、何事においても「It's better than nothing. - 何もないよりはましだ」
ということを前提に考えましょう、ということを openSUSE Weekly News (以
下、OWN) Team では繰り返し言ってまして、考え方の基本というか、困ったとき
に立ち帰るのはそこにしようしているということを頭の片隅においていただいた
うえで、以下を読んでみてください。

a fuji さんは書きました:

> 2. 文章の完成度が高くなくても良いので、機械翻訳に少し手を加えた翻
> 訳でも良いのでは?
> → 翻訳の労力を下げることができる。結果的に速報性が大事なニュース
> をいち早く伝えることができる。

これはですね、その場にいた方から「最近は翻訳エンジンの精度が上がってきて
るんで、結構機械訳でも『読める』文になったりしますよ」という話が出たんで
すね。…そう言われてみると、確かに最近試してみたことってないなぁ、と。

「It's better than nothing.」と考えれば、いよいよ大変な時はオプションの
一つとして考えてもいいかもね、と思うんですが、たぶんここで関係してくるの
が「何のために Weekly News を日本語訳しているんだろう?」ということなん
だと思うのです。

「読者にいち早くニュースを伝える」- もちろん、これが根本的な目的なんで
しょうが - ということから考えれば、何はともあれなるべく早くリリースでき
るにこしたことはないわけで、そのために役立つなら翻訳ソフトウェアに頼るの
もアリかもね、という考えは成り立つと思います。

でも、私の場合、それに加えて「携わってくれる人にとっても楽しく、やりがい
があって、何らかのプラスになる」ってことも考えたいと欲張りになってしまう
わけです。

> 特に、「閾値を下げても新しい人は来ない」という意見はとても考えさ
> せられました。

これにも関係してくるんですが、仮に翻訳ソフトを使って訳してしまうのもア
リ、とした場合、作業そのものはとても簡単なものとなります。原文をコピって
貼り付け、[翻訳]をクリック、出力された訳文をまた C & P すればいっちょ上
がり…。

これで敷居そのものはずいぶん下がります。誰にでもできる作業ですよね。で
も、こんなことを手伝ってほしいと呼びかけるのって、私には気が進まない。て
いうか、そんな作業を手伝いたいって思うような人が出てくるとは到底思えな
い。だって、つまらないじゃないですか、それじゃあ。

UWN の翻訳作業がどう進められているのかは存じ上げませんが、OWN の方では
Gobby というコラボレーション用のエディタを使ってたりします。このツール、
いくつか弱点もあるんですが、複数の人間がリアルタイムで同時に同じテキスト
をいじれるし、チャット機能も付属しているんで、どう訳していこうかみんなで
相談しながらワイワイやるのに向いてたりします。

OWN の翻訳も実際手を動かしてくれているのは極々少数なんですが、たまにみん
ながその Gobby セッション上に集まることがあって、そんな時はとても楽し
かったりします。
「ここ、まったく意味が取れないんだけど…」
「それって、こういう意味じゃない?」
…なんてやりとりしながら進めていくのって、一人で黙々と翻訳を進めていくの
とはまた別の楽しみがあると思うんですよね、しかも、一人でやっているより確
実に勉強になる。

「そんな暇があるくらいなら、一つでも記事の翻訳を進めたい」ってことになっ
てしまうかもしれませんが、もしよろしかったら一度、OWN の翻訳を進めている
Gobby にも遊びに来てみてください。

# DM いただければ、接続情報とかお知らせいたします。

> それならば沢山の人に来てもらえるにはどうしたら良いのか?について
> は分かりませんが、ubuntuが今より魅力的で面白くなれば、次第にユー
> ザーが増えていき、そのうちubuntuに翻訳で貢献したい人も徐々に増え
> ていくのかもしれません。

このへんはどこのコミュニティについても共通する課題でしょうから、情報や課
題、苦労話や方法論など、共有できるものであれば是非ともどんどん共有してい
きましょう。それぞれのディストリビューションで切磋琢磨しつつも、その先に
見据えるのは Linux や FOSS 全体がもっともっと魅力的になっていくこと…みた
いな感じでやっていけるといいですね。

Have a lot of fun !

-- 
_/_/     Satoru Matsumoto - openSUSE Member - Japan _/_/
_/_/  Marketing/Weekly News/openFATE Screening Team _/_/
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